美和子が聞く
武周のお講さま
11月
夜7時過ぎからおつとめ お茶・お菓子 法話1席 仏教讃歌
今日は芥川龍之介の「くもの糸」という話を引用されてのお話でした。
私も、学生時代に読んだことがあります。
でもその時は、あとの者をけちらして一緒に地獄に落ちて行った主人公の、
馬鹿な話という程度の認識しかありませんでした。
30代の若さで自殺した著者が残したこの物語の中から、
自力の世界の限界を感じ取ることが出来るという今日の法話は、
本当にショッキングでした。
そして私たち浄土真宗の教えは、上から垂らされた糸ではなく、
地獄にいる私たちのすぐそばに寄り添っているという話は、
とても説得力があり、暖かいものが残りました。
今日、11月28日は親鸞聖人のご命日です。
その時の事は記録では「念仏の息が絶えた」と記されているそうです。
実は、私はまだ「南無阿弥陀仏」が上手に言えません。
もちろん、「なまんだぶ」と発音することは出来ますが、
仏様の前で、そう唱えることが、どうしても上辺だけのように感じるのです。
今日は、聖人のご命日、当院でも30日まで御正忌報恩講が勤まります。
聖人の90年の生涯を思い、私も、他力の世界を味わいたいと思います。
護城 美和子
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