美和子が聞いた報恩講のお説教
その4
8席ものお説教の中で
たくさんのたとえ話を交えながら、根気強く訴え続けられたことは、
私たちがいかに自己中な存在かということと、
そんな自分に気付き、助け合って生きることの大切さ、
そういうことだったのかなぁと思います。
不治の病で17歳の若さで亡くなった少年の詩が紹介されました。
死を目前にした少年は、自分の幸せを分けてあげたい、
人のためになりたいと思ったそうです。
彼の願う世界が、まさにお浄土の世界だろうとおっしゃいました。
こういう類の詩を拝読するたびに、胸がジーンとしますが、
健康で特に悩みもなく日々を過ごす私には、
正直に言って、彼の願う世界を実感することはとても難しいです。
自分に置き換えることなく、
ただの感動的な出来事として片付けてしまいそうです。
皆さんは、こういう時、どう感じていらっしゃるのでしょうか?
19日満日中