福井教区 門徒研修会(本山へ)

7月5日(土)

県内の真宗仏光寺派のお同行が集い、
京都の本山へ日帰り研修に出かけました。
まとめ役は、敦賀のご住職さん。
テーマは、親鸞聖人の半生を偲ぶことでした。
親鸞さんは、9歳で僧侶になる儀式を受けました。
その時に、次のような歌を詠んだと伝えられています。
 「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
儀式を司る和尚さんが、夜も遅いので式は明日にしようと提案したところ、
  「もし嵐が吹いたなら、一晩で桜が散ってしまうように、
   明日まで命があると思うのは、思い上がりではないでしょうか。」
このように訴えて、式を執り行っていただいたと伝えられるのです。
折しも、平安貴族から鎌倉武士の時代へという、歴史が激しく動く時でした。
いくさに巻き込まれる負担、天候不順による飢え、強盗や放火、はやり病、
また出家したはずの僧が俗化し武装するのも珍しくなかった時代です。
「夜半に嵐が吹く」というのも、生活の中の実感だったのでしょう。

ひるがえって、この時代はどうでしょう?
様子はだいぶ違いますが、とても天下泰平とはいえません。
「夜半に嵐が吹く」のも、遠いサムライの時代の話かと思ってしまいますが、
それは大きな思い違いだったようです。



県内各地から大型バス2台、ほぼ一杯でお参りしました。



親鸞聖人が僧になる儀式を受けられた青蓮院(しょうれんいん)参拝



9歳で僧になられたため、後世、このような像が建てられました。



本山到着。上山式で正信偈をみなで唱和します。



宗務総長あいさつ。本堂は人生のよりどころをはっきりと知る道場だと教えて下さいました。



白書院で昼食。聞けば気温33度。暑かったと思います。



阿弥陀堂の説明をしていただきました。仏光寺という名前の由来など。



大師堂の説明を聞く皆さん。何度も火事で焼け、再建を重ねてきた歴史があります。



冷房のきいた部屋へ移り、親鸞聖人の生涯をたずねます。



宗務総長の法話に耳を傾けます。思い通りにならない中を喜んで生きるというお話でした。



特別許可をいただき、今日は境内までバスが入りました。



バスを降りると、もわもわっと熱気に押されます。



本廟でお参り。



以前に納骨に来たときとは違うな〜という声が多数。きれいに修復されました。



8時過ぎ、福井着。ご一緒したみなさん、乗務員の方々、有難うございました。