ご讃題は、正信偈の「印度西天之論家〜明如来本誓応機」 今月のカレンダーの言葉は、 「仏弟子の号泣ひびく涅槃像 末法の道俗、恥ずべし傷むべし」です。 親鸞聖人が生きておられた頃でさえ、 お釈迦様が亡くなられてから随分と年月が過ぎ、 教えもかなり薄れてきた「末法」の時代なのだから、 今の私たちはさらに「末法」の時代にいることになります。 しかし、お釈迦様には絶対会うことが出来ない私たちが、 今も如来の本願にふれるご縁を頂いていることは、 すごいなぁと、聴きながら思いました。 お釈迦様という一個人を敬うならば、 年月とともに薄れていくものもあるかも知れませんが、 お釈迦様が開かれた仏教の教え、 如来の本願は次々と現れる人々の心を通して、 法然上人、親鸞聖人、そして現在の私たちのところに確実に届いているのです。 お説教の中で出たインドの涅槃像の話を聞きながら、 私まで続く長い歴史を想像しました。 |