2008 美和子が聞く
武周のお講さま 5月



当番 たかしさん

夜7時からおつとめ  お茶  法話2席  

ご讃題は、正信偈の「光闡横超大誓願」(横超の大誓願を光闡す)でした。
カレンダーの言葉「親鸞聖人、お生まれ下さってありがとうございます」に入る前に、
私たちに重くのしかかる「生死」についての話から始まりました。
お医者さんの力をお借りしても、
いのちそのものの問題を解決することは出来ず、
私たちは生死の周りをただグルグルと迷い続けるばかり。
迷い続けているとさえ気がつかない間は、
「親鸞聖人ありがとうございます」とは思えないのではないか・・
しかし、そんな私たちが「生死」の苦悩から抜け出すことがあるという話が、
末期ガンの娘さんが遺した言葉を例にあげながら進められました。
いのちの終わりだからこそ、今、ここにいることを「幸せ」と感じることもある。
また、修行などをして、仮に自分が「幸せ」になれたとしても、
それは自分一人だけのことだけど、
親鸞聖人は「光闡横超大誓願」(仏の願いによって横さまに超える)とおっしゃいます。
共に苦しんでいる仲間と一緒なら、
「生死」の苦悩を横っ飛びして、光をいただくことが出来るのではないか。
今回も、この「仲間」という言葉に、随分力を込めてお説教されていましたが、
確かに、タテにもヨコにも広がるこのつながりこそが、
親鸞聖人から教えられたことであり、
心から「お生まれ下さってありがとうございます」と言えるのだと思いました。

この日は千鶴子おばあちゃんのご命日で、
恒例のくさもちを皆さんに食べていただきました。


護城 美和子