今月のお講さまはカレンダーの言葉 「果てしなき 生死の海を 如来大悲の船で往く」と、 正信偈の「顕示難行陸路苦 信楽易行水道楽」のくだりを、 毎朝の暁天講座の話をご縁に進められました。 生死の海とは、私たちの暮らしそのもの。 その日一日一日を、地に足の付かない、 まるで幽霊のような姿ですごしている私たち。 ふらりと前に垂らした両腕は未来への取り越し苦労、 長く伸びた髪はいつまでもズルズルと引きずる過去を表しているとか。 そんな私たちが「なんまんだぶ」と、 同じ道を歩まれた諸仏の真似をして生きる道についてのお話が続きました。 今回導師デビューを果たされた在所の方は声明会の仲間です。 この方のお父さんは彼が学生時代に亡くなられたそうですが、 お勤めのしかたが「なんて、そっくりなんやの」と、 後ろで参っておられたお母さんがおっしゃっていました。 いつの間にか体に染みついて受け継がれていく心ってあるのですね。 |