カレンダーの言葉「人の命は年の数だけでなく幅もあるし深みも含んでいます」と、 正信偈の「三蔵流支授浄教 焚焼仙経帰楽邦」の部分をご縁にして、 お説教が進められました。 言葉とは不思議なもので、うけとり方次第でずいぶんとニュアンスが変わってきます。 自分中心の「我」のこころで読むと、たとえば 「長く生きても病気や寝たきりではダメ、それやったら短くても質がいい方がいい。」 などと解釈するのが一般的でしょうが、 同じ言葉を仏のこころで読むと、 自分一人のことではなく、もっともっと横や縦のつながりの中で、 いのちの価値を見いだすことが出来るのかなと、 お説教を聞きながら思いました。 その命を終える時「これでいい」と心から思えるような生き方とは? 逃げられないこの問いに私は今、どう向き合ったらいいのか分かりませんが、 同じように歩く人が周りにいることが感じられると、 死に向かって歩く勇気が湧いてくるような気もします。 |