雪囲い その1
11月25日
午前中は、おもいがけず晴れ間がのぞきました。
雨を覚悟していただけに、嬉しい誤算です。
しずくが落ちてくる前に、ちゃっちゃとやろう!と始めましたが、
なにせ一年ぶりの仕事です。
テントが裏か表か、上か下か、
パイプは太いのか細いのか、
なかなか大変。
マジックで書いとかなあかんな〜とは、毎年繰り返されるかけ声で、
その証拠に、パイプには、マジックの字やらペンキの印やら、いろいろ……
なんだかんだ言いながら、だんだんと形になるもんだから、
そのうちに雰囲気は、「まあ、こんなもんじゃろ〜」
お昼前には雨になり、
少し作業を残して撤収。
薪の火を囲んで、昔の武勇伝(酔っぱらって電車を止めた♪の類)に花。
若い衆のお講さまでワイワイ騒いだことなど、
昔は貧しかったけれど「おもいでやった」とのこと。
僕の世代(40歳周辺)では、バブル景気の「思い出」はあるけれど、
人情味あふれる「おもいで」は少ないかも知れません。
いずれにせよ、今は「おもいで」なことが少なく、
子供も大人も、味気ない毎日を送っているのだとすると、
思い残すことなく死んでいける(生まれ変わる必要がない)という、お釈迦さまの言葉に、
今こそ耳を傾けるチャンスなのではないでしょうか。