御正忌 11月29日
にぎやかな台所に、「ごしょうきさま」がつとまるんやな〜という雰囲気を感じます。
お日中。布教して下さったのは、何度も来ていただいている野世信水師。
ご讃題は、親鸞さんのお手紙より引かれます。
「仏の御名をもきき、念仏ももうして、ひさしくなりておわしまさんひとびとは、この世のあしきことをいとうしるし、この身のあしきことをば いといすてんとおぼしめすしるしも候うべしとこそおぼえ候え。」
楽しみな おときの時間。
合間をみては体を動かして下さいます。
お逮夜。正信偈を一緒におつとめなさっているところだと思います。
御伝鈔(親鸞の伝記)拝読。じっと聞く人…活字を追いながら聞く人…それぞれに。
11月28日が祥月命日ですが、今の暦では1月中旬、寒い頃にご往生されたそうです。
私たちは「我が身さえ助かればいい」という本性を抱えていますが、仏さまの願いはまったく違うと。
お初夜。御伝鈔の後半を拝読。
僕の心に残ったのは「念仏は死ぬ道じゃなくて、生きる道です」という野世師のお言葉でした。
お説教の合間。僕のカメラを座布団の下に隠して笑う、77歳のいたずら少年。
甘いもん(ぜんざい)と辛いもん(お酒、お総菜)のハーモニー。御正忌の夜の定番です。
朝から晩まで仏法漬け。僕の心は「ざる」なので、始終水につけておかなくてはいけません。
お初夜の終わる頃には雨。カミナリさまも御聴聞でした。