2009 美和子が聞く
武周のお講さま 8月




当番 こなかやさん


夜7時からおつとめ  お茶  法話2席  

今月はカレンダーの「先立つ方は無言で私の人生を揺さぶる」と、
正信偈の最初の部分「無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無したてまつる」
をご縁にして進められました。

「無量寿」とは、はかることが出来ないほど無限の命と言われますが、
それは、ひとりの命が無限にあるのではなくて、
お心が人の命を次から次へと無限に伝わることではないか。
しかもそれは私たちが自分の仕事として「伝える」のではなく、
私たちの思いを越えたところで「伝わる」。

誰も見たことがない仏さまの思いが、
先人のうしろ姿を通して、
私たちの心にいつも新鮮に働いてくださる。
忘れてしまっても、何度でも心によみがえって、
私の心をほぐしてくれる。
そして、私の命から誰かの命へと「お心」が「伝わって」いくのかと思うと、
長い長いつながりの中の、ちっぽけな一つの命が、
それぞれとても大切なものに感じられます。

縁ある方々の言葉やうしろ姿が、後になって心に響く経験を
私も何度もしたことがあります。
すでに亡くなられている方なのに、遺された言葉によって
今の自分を支えてもらっている感じがします。
私たちの心を伝わって生き続ける命って、あると思います。


護城 美和子