2009 美和子が聞く
武周のお講さま 9月




当番 むきやさん


夜7時からおつとめ  お茶  法話2席  

今月のカレンダーの言葉 「縁つきてお浄土に帰る なごりを惜しむ人生」

「私たちが考える『お浄土』とは、どんなところしょう?」
今回のお説教はこの問いかけから始まりました。

亡くなられた方は、娑婆の暮らしを終えて、
やれやれとお浄土で寝っ転がっているのでしょうか?

普段、仏法とは縁のない暮らしをしている方にとっては、
お浄土どころか、死ぬことさえ実感が湧かないのですから、
こんな問いかけをしても、ピンとこないかもしれません。
しかし、参っておられた方々は、
それぞれの「お浄土」を思い浮かべるような
顔をしながら聞いていらっしゃいました。
まるで、懐かしい方々を思い出しているかのように。

正信偈の言葉
必至無量光明土 (必ずお浄土に至る)
諸有衆生皆普化 (我々をみんな一人残らずお浄土へ救って下さる)

亡くなれらた方は、お浄土に座っているのではなく、
こちらに帰ってきて我々を救ってくださっていると、話は続きました。
私たちのすぐそばで、歩いていくべき方向を照らし続けてくださっている。
ご自身の生きざまを我々に見せることによって、
私たちの心に残る一つ一つが、新鮮な光となって照らしてくれる。

毎月、くり返される先人のうしろ姿、
今月は、仏法とは無縁の都会で暮らす私の兄が、
父が死と向き合う姿を目の当たりにしたことで、
「宗教は必要かもしれん」と口にするようになったことなどを
例にあげながら進められました。

護城 美和子