2009 美和子が聞く
武周のお講さま 10月




当番 しもやしきさん


夜7時からおつとめ  お茶  法話2席  

今月のカレンダーの言葉 「悪をゆるさず、見すてず、如来さまのお喚び声」
正信偈の言葉「生死輪転の家にかえることは、決するに疑情をもって所止とす、
          寂静無為のみやこに入ることは、必ず信心をもって能入す」

今年も報恩講がつとまりました。
報恩講の最中はもちろんのこと、何日も前から本当に多くの方のお力とお心が集まって、
盛大につとまる報恩講には特別の雰囲気があります。
西雲寺が出来て350年、毎年毎年大切につとめられ、今に繋がっているのだと思うと、
この地に脈々と流れるものを感じずにはいられません。
ここで暮らし初めて10年の間に、知らないうちに私の中にも流れ込んで、
今では当たり前のように報恩講を喜んでいることがとても不思議です。

今回は私のように、その土地に流れる「何か」に救われ、
その土地にとけ込む道を選ばれた、あるお医者様の例をあげながら進められました。
医療ミスをしてしまった彼が、患者の家族から
「お互い様や」と気遣いの言葉をかけられ、
支え合って暮らす土地柄に魅せられて、医者として生かされる事のご恩を
ここでお返ししようと日々奮闘されているという話です。

親鸞聖人は「信心」とおっしゃったそうですが、
それは、それに救われた時、とても鮮やかに見えるのだと思います。
今の時代にもみくちゃにされている私くらいの年代の方が気づかれると
それからの歩き方が随分楽になるように思うのですが・・・

護城 美和子