永代経 その1
7月10日
永代経とは何だろうという問いかけから、南布教使さんのお話が始まりました。
「永代供養」「先祖供養」という言葉が一般に広まっていることから、
「私が先祖を供養する」という意味だろうかという問いかけです。
そんなこと、疑問に思わないのが普通かも知れません。
けれど、日本中が当たり前と思っていることは、本当に正しいんだろうか、
常識と言われることは、本当にそうなんだろうか、
そう問いかけられると、何だかそわそわとして落ち着かなくなって、
早く答えが聞きたい、
そう思ってしまうものです。
布教使さんは答えを言って下さいました。
そうじゃない、まったく逆だと。
答えを聞いたときは、なるほどと思って心が落ち着くものです。
けど、それが後になって自分の身についているか、
それが大変あやしいのですね。
もう迷わないのか、もう後戻りしないのか、ということなんですが、
あやしいどころか、先祖のためにお経様をあげようという気持ちがすぐに湧いてくるんです。
そういう僕のような人間のことを「解答人間」と名付けた方がおられました。
すぐ答えをほしがり、聞いて安心するだけで結局身に付かない、そんな姿のことです。
布教使さんは、世間の常識として「六曜」を例に挙げられました。
先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口、というやつですね。
歴史は浅く、江戸末〜明治にかけて今の形になったそうです。
原理はとても簡単で、旧暦1月1日を先勝として、2日は友引、3日は先負…と繰り返すものです。
2月になると、今度は友引から順番に繰り返し、
3月になったら、先負から順に繰り返すという単純なものなんですが、
今は新暦を使うものですから、この法則が分かりにくく、
ちょっと神秘的に見えてしまうのが魅力なんだとか。
でも、日本全国津々浦々、先勝の日(先んずる方が勝つ日)だとすると、
将棋や囲碁の大会なんかどうするんでしょうね?
友引の日(ともに引き分ける日)なんか、もっと悩ましいかも知れません♪
もし友引と言われる日があるとしても、
なぜお葬式をしないというふうに変化してきたのでしょう?
布教使さんからいただいた問題はもちろん、
暮らしの中で、いっぱい問題は出て来ると思います。
ぜひ一緒に問い続けていきましょう。
ぜひ一緒に先輩に聞き続けていきましょう。
提灯立て。長老が体調を崩され、代わって新しい方にお願いしました。
台所にも新しい方が来て下さいました。
お飾りのコモチ
お逮夜。蒸し暑い中にも、わりと涼しい風が入ってきます。
南真琴師。演台に立つことは少なく、ほとんど前へ出てお話されます。
お初夜にも続けてお参り下さいました。みなさんありがとうございます。