2011年 美和子が聞く

武周のお講さま 11月


当番 こかんざさん

午後7時からおつとめ  お茶  法話2席

11月28日は親鸞聖人のご命日です。
特に今年は750回目のご命日でした。
そういえば、ご本山で750回大御遠忌がつとまったのは
もう半年も前の話なんだなぁと、
月日の過ぎ去る速さに改めて驚きました。

今年は比較的暖かな日でしたが、
さすがに夜は寒くて、わざわざお御堂まで足を運んで参るのは大変だと思います。
しかし、ついたてで囲まれた狭い空間の中でのお参りは、
なんとなく、みんなが体を寄せ合って座るので、
連帯感が湧いてくるというか、ストーブの暖かさと相まって、
とても居心地がいいと感じるのは私だけではないと思います。

今月のお説教は御正忌の初日でもあるので、
カレンダーの言葉ではなく、お逮夜から引き続いてのお話しでした。
今回のお説教で特に心に残った言葉は、
「骨になるとは、体の役目は終わったということ」です。
亡くなられて体がなくなれば全てが終りというわけではなく、
いつでも私たちの近くにいてお浄土を見せてくださっているというものです。
私も一昨年、父親を亡くしましたが、
いくら会いたいと思っても、それは絶対に叶いませんが、
フッとした瞬間、何気ないときに父親の言葉や仕草を思い出して、
懐かしかったり、心が洗われるような清々しさを感じることがあります。
とても静かに、温かく、私の心を包んでくれます。
それが「お浄土を見せてくれてる」というのであれば、
それはそれはそうかもしれないなぁと思います。